1. トップ
  2. 楊貴妃伝説

楊貴妃伝説

  • 玉仙閣になぜ楊貴妃?

    油谷の向津具(むかつく)の二尊院というお寺に2冊の古文書が残されています。
    これは今から約230年前(1766年)、当時の二尊院福林坊55世住職恵学和尚が、
    この地に伝わる話を古老から聞き取り書き留めたものです。
  • 唐渡口に漂着した楊貴妃

    日本で云えば奈良朝の昔、唐の国では天宝15年(756年)7月のことじゃったげな。
    向津具半島の岬の西側に唐渡口(とうどぐち)ちゅう所があってな、そこへ空艫舟(うつろぶね)が流れ着いたげな。
    舟の中にはな、長い漂流でやつれておられたが、たいそう気品のおありなさる、それはそれは美しい女人が横たわっておられたそうな。
    お側の侍女が申すに「このお方は唐の天子、玄宗皇帝(げんそうこうてい)の愛妃楊貴妃と申される。安禄山(あんろくざん)の反乱により処刑されるところを、皇帝のお嘆きを見るに忍びないで近衛隊長が密かにお命を助け、この舟で逃れさせ、ここまで流れ着きました。」と涙ながらに云うたそうな。
  • 楊貴妃の墓

    息も絶え絶えの楊貴妃を里人たちは手厚く看護しましたがの、そのかいものう間もなく息を引き取られたげな。そこで里人たちは、西の海が見える久津の丘の上にねんごろに葬ったそうな。
    それが今、二尊院の境内にある楊貴妃の墓と伝えられておる五輪の塔でのう。
    いつとなく「楊貴妃の墓に参ると願い事が成就する」というのでの、多くの人が参詣するようになったと申しますいの。(古文書より抜粋)
  • 安産、縁結びで有名なパワースポット二尊院

    二尊院は、パワースポットとしても紹介されていて、二尊院の境内には楊貴妃の墓と伝えられる五輪塔と、その菩提を弔うために安置された国指定重要文化財本尊二尊仏(阿弥陀如来立像・釈迦如来立像)がお祀りされています。
    女人守護をはじめ安産・子宝・縁結びの霊験あらたかで、ご利益を授かろうと多くの参拝客が足を運んでいます。所願成就も評判で、希望すれば住職が本堂で祈祷を致します。
    願いが叶うと言われる二尊院限定の楊貴妃絵馬も人気です。
  • 貴妃湯のご紹介

    昔から「華清池には楊貴妃専用の浴室があり、その浴槽は花弁を形どったものだ」と言い伝えられていましたが、その言い伝えどおり発掘された浴槽は唐の時代のものであり、浴槽を構成しているたくさんの石のひとつに楊の文字が刻まれていました。
    しかも伝承どおりに花弁の形をしていたので、楊貴妃が愛用入浴した風呂であることが確認されたのです。
    発掘された風呂は青い切り石が花びら形に2段に組まれており、東西約3,6メートル、南北約3.9メートル、深さ約1,2メートルで、底からは噴水となって湯が湧き出る仕組みとなっています。
    2か所には階段があり、ここから出入りしたと思われます。
    この貴妃湯跡の他、5つの浴槽が発掘され、当時の皇帝の強大な権力がしのばれます。